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音楽と観劇と旅行と新粋連が大好きなにっちゃんのブログです。人生凹むコトも多々あるけど、とにかく楽しいコト、やりたいコト・・いっぱいやりたいね


by nicchann
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『ウィキッド』観方イロイロ・・(^^;

まとめてupシリーズ・・まだ続いとりヤス・・(f^^;
・・と言ってもコレはワリと最近のお話・・(^^)b

こないだ8/15(水)に、1ケ月半ぶりに『ウィキッド』を観てきたのデシタ!!
(・・・おっ? やっとこさ「ミュージカルな日記」!??)
おなじみ(?)「酒の配達人」さん と・・・。
今回はドラゴンも見切りナシ!!(前回は1階後列でS席なのに見切れてた! 涙)

劇場・・やっぱいいやね・・・(*^-^*)
でもSACスタッフとして公演で裏方の仕込みをたくさん観てきたウチラなので、始まる前にも色んなトコに目が・・・。配達人さんはすかさずライトを指差し「あそこにムービング(ライト)がありますよ・・・あそこにも・・」。サスガはSAC照明担当!(←気づいたら・・) でも『Dear Friends』だけでもあれだけ時間かけて仕込んだり、客席や舞台の空間を作っていくんだから、『ウィキッド』なんて大掛かりな舞台はいったいどれくらいかけて、全部を仕込むのだろか?プロの仕事・・・サスガっす・・・。舞台上にあるドラゴンが鎮座したときの写真はパンフレットにも載ってるけど、SACの大道具担当もプロ!「あんなの作って~」なんて言ったら、もしかしたら、作ってくれちゃうのカモ・・・。

そして・・・いざっ開演!!(ワクワク・・)
迫力のオーヴァーチュアは何度聴いてもカッコいい・・。低音のユニゾンから音が上昇すると、悪い魔女ウィキッドの巨大な影・・そして「ウィキッドが死んだ~」のオズ市民の大合唱・・善い魔女グリンダの登場、ウィキッド(=エルファバ)の出生の秘密・・そして、グリンダとエルファバが同窓だったシズ大学のシーンへ時間が遡る・・・。台詞もあるけど、音楽1つだけで、ここまでを見事15分くらいの間につないでしまうのは、すごいし、どれもこれも全然不自然じゃないの・・。サスガだよ・・シュワルツさん・・・。(←作詞&作曲家)

今回は4回目の観劇なんだけど、初回からしばらく圧倒され続けてきた、重厚なアンサンブルや1幕ラストは圧倒されながらも、ワリと冷静に見れてて、逆に少し繊細なシーンが心に響くようになってきたかなぁ・・・。印象に残った台詞やシーンは色々あるんだけど、そのうちのいくつかをネタバレしない程度に・・ね・・。

原作にもある通り、ドロシーにバケツの水をかけられて、西の魔女ウィキッドは溶けてしまうのサ・・。肉体がとけ、後に残るのはウィキッドの象徴の1つの黒い魔女の帽子だけ・・。ドロシー物語だけを観てたら、悪をやっつける瞬間の劇的シーンで「やったぁ!やっつけたぁ!」ってなるトコなんだけど、別の角度から・・もし自分の大切な人や大好きな人が姿あとかたもなく溶けてなくなってしまうって・・・どんな気持ちだろ・・。病気とか事故とかで死んでしまって、その人の遺体を目の前にするのもすごく悲しいコトだけど、姿が気体になってしまうかのようになくなってしまって、その人がいたハズの場所に、帽子だけが普通に残る・・・。帽子でなくってもいいんだぁ・・。その人の象徴的だったものが・・何か1つだけ。もし、私が、大切な人のそんな場を見届けちゃったら・・言葉では言い表せないくらいの喪失感だよ、きっと。・・・でも、その人には、もう2度と会うことはできないんだもん・・。

もう1つの・・ある人とある人のお別れのシーンは・・こりゃ~書くとネタバレになっちゃいそうなんで、遠慮しときます・・。友情と別れと、切なくも温かなメロディーに涙なしには聴けなくなっちゃったシーン♪最初はあのシーンが唐突すぎて、あまり感情移入できないままに終わっちゃってたのに、ストーリーの全体像が腑に落ちてくると・・不思議なモンだね。ちなみに今回もかなり泣けたんだけど、私の後ろの席に座っていた人が、感情移入しすぎのしゃくりあげぶりで、ちょっと興ざめしちゃった・・(^^; ←音はモスコシ抑えて~っ

あとは・・グリンダの婚約パーティーのシーンね・・。意中の人との婚約が決まったグリンダなんだけど、嬉しいハズの心に何か満たされない空虚感が・・・。オズ市民たちも心から祝福してる明るい歌声の中で、同じメロディーをグリンダが自分に問いかける・・。「幸せだわ・・・そう幸せなの・・・これほどの幸せは・・他にはないわ・・」。華やかな自分を繕いながら、寂しさや孤独さを押し込めつつ、「私は・・・幸せなの・・」と言い聞かせてる姿に・・・ものすごい切ないものを感じてまた涙・・・。グリンダがこうなったのは、自分で選んだ道だからなんだけど、それでもすごく伝わってくるんだよね・・・。グリンダの気持ちが・・・。

他にも色々あるケド、ドラマも気持ちも、音楽も・・観れば観るほど、深まってくる『ウィキッド』なのデシタ・・・。

ただ、まだ、ちょいとオチ(?)をつけ加えるならば・・・
観劇後は余韻を楽しみつつ、新橋の居酒屋で、恒例の(?)サシ飲み
ラストシーンをうけて、「あのあと二人はどこにいったんだろう」という話に・・。
“配達人さん”はサラっと・・

「バッドランドですかねぇ・・」
・・・バ・・・バドランド? “配達人さん”曰く、緞帳の地図の下の方に「バドランド」と書いてあるんだそうだ・・。ザザ~っと観た時に、そんな名前が書いてあるのを見た記憶はあるんだけどね。

「でも、アレってオズの国の地図だよねぇ?」

とゆ~と大きな溜息・・・。「ちゃんと国境が書いてありましたよ。」 
え!???だってオズって雲の上にある国でしょ?
それだけで1つの国じゃなかったの!?????(混乱!)

さらに・・・追い討ちをかけて聞かれたのが・・・
「じゃぁ・・舞台の後ろにある時計の数字がいくつまであるか知ってます?」「・・・・・・えっ!??? 普通に12時までじゃ・・・な・・・いの?」
ここでまた大きな溜息・・。そしてニヤっと笑えて言われた決定打が・・

「・・・・4回観て・・・その程度ですかぁ・・・(ニヤ)」 ←ムカツク~!!!

わ~~た~~し~~は~~!!!!!
ドラマ性と内面と音楽重視なのぉぉぉ~っ ←必死!

まぁ、お互いに“物事を違う角度から”見ているのでしょう・・。
観劇バトル(?)はまだまだ続きそうです・・・(f^^;
by nicchann | 2007-08-19 14:56 | 観劇&読書レポ